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「赤木屋証券」が年内に廃業へ
11月27日 15時3分

「赤木屋証券」が年内に廃業へ
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株式市場の低迷などで証券会社の経営環境が厳しさを増すなか、創業90年を迎える老舗の証券会社「赤木屋証券」が年内に廃業することになり、中小の証券会社の廃業が相次いでいます。

東京・中央区に本社を置く「赤木屋証券」は、90年前の大正11年に創業し、会社の自己資金で株式を売買し、収益を上げてきました。
しかし、バブル経済が崩壊したあと株式市場の低迷が長期化しているため、厳しい経営を余儀なくされていました。
最近では、瞬時に株式を売買する高速取り引きが主流となり、資金力のある大手の投資家との競争には対応できなくなっていました。
喫茶店の経営にも乗り出し一時話題を集めましたが、赤木屋証券は本業の業績の回復が見込めないとして、来月25日付けで廃業することにしました。
顧客から預かる資産はないということです。
日本証券業協会によりますと、今年度は全国ですでに11社が廃業していますが、来年1月に東京証券取引所と大阪証券取引所が経営統合すれば、ますます取り引きの高速化が進む見通しで、対応できない中小の証券会社の廃業が一段と増えるという見方も出ています。

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