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【Ｑ】就職先の豪州国籍を取得…韓国籍を維持できますか？
私は｢特別永住者｣資格の在日韓国人３世です。大学卒業後、オーストラリア（豪州）で就職し、今春、豪州国籍を取得しました。豪州は複数国籍保有を認めていますが、韓国はどうですか？
できればそのまま韓国国籍も維持したいと思っています。日本への帰化も考えていません。また、もし韓国国籍を喪失した場合、日本の｢特別永住者｣資格はどうなるのでしょうか？
【Ａ】◆複数国籍は制限的に認可
2010年４月に韓国国会で複数国籍の許容範囲を大幅に拡大した国籍法改正案が成立し、制限的に複数国籍を認めるようになりました。
それは、優秀な外国人、成人前に外国人家庭に養子縁組された外国国籍者、外国に居住し満65歳以降に入国した高齢の在外同胞などとなっています。
また、これまで、複数国籍者が満22歳までにひとつの国籍を選ばない場合、韓国国籍を喪失すると規定していましたが、改正法によって外国国籍を行使しないという誓約をした上で複数国籍の維持が可能となりました。
このように複数国籍が認められるのは、一定の範囲内に限られています。従って、あなたの場合は韓国国籍を喪失します。
ただし、国籍変更は申告制ですから、国籍変更の申告をするまでは、有効期限内の韓国旅券はそのまま使用できます。旅券を更新する時点で身分を証憑（しょうひょう）する書類等により複数国籍が判明すると韓国国籍を喪失するため、豪州旅券を申請することになります。
◆帰化以外なら｢特別永住者｣資格は継続
｢特別永住者｣とは、｢日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法｣（略称・入管特例法＝1991年制定）で定められた資格です。これはその人の国籍が変動しても左右されません。
したがって、韓国籍から他の国籍（日本以外）に変わっても、�ヽ姐饋妖佻拭聞饑凖�の変更登録が必要）を維持し、�∈篤�国許可有効期間内（現在は４年）に日本に戻り、再度再入国許可を受けて出入国することで「特別永住者」資格は継続されます。豪州国籍であっても、「特別永住者」資格で日本に帰ってくることは可能です。
（みんだん生活相談センター）
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