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北海道 4万5000世帯超で停電続く
11月28日 6時12分

北海道 4万5000世帯超で停電続く
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27日に最大瞬間風速が40メートル前後の暴風が吹いた北海道では、室蘭市や登別市などで、28日朝になっても4万5000世帯余りで停電が続いていて、市民生活に影響が出ています。

27日、送電線の鉄塔が倒壊するなどした影響で停電が続いた、登別市や室蘭市などでは、北海道電力が道内のほかの地域から発電機を運んで設置を進めるなど、復旧作業を急いでいます。
しかし、当初の見込みより作業が進まず、北海道電力によりますと、28日午前4時現在、室蘭市でおよそ2万4100世帯、登別市でおよそ2万700世帯など、3つの市と6つの町で合わせておよそ4万5000世帯余りが停電しているということです。
一部の地域では、仮の鉄塔を建てて送電線を接続させる作業が必要なため、全面的な復旧は遅ければ30日ごろになる見込みです。
停電で暖房が使えない住民のために避難所も設置され、道によりますと、登別市や室蘭市など6つの市と町の合わせて20か所におよそ260人が避難しているということです。
室蘭地方気象台によりますと、28日の日中は曇りまたは雨で、27日ほどの悪天候にはならない見込みだということです。

老人ホーム“早く復旧を”

68歳から105歳まで100人のお年寄りが入所する、登別市中登別町の特別養護老人ホーム「緑風園」では、2棟ある建物のうち非常用電源のバッテリーが切れた本館から、入所者50人を新館に移動させました。
緑風園の総合施設長を務める菊地雅洋さんによりますと、新館では、最低限の照明と暖房は確保できたものの、体調の急変を知らせるナースコールや電動ベッドが使用できないなど、影響が出ているということです。
菊地さんは「職員の力を合わせて何とか無事に乗り切りたい。入所者のためにも一刻も早く復旧してもらいたい」と話していました。また、27日に外来患者の診察を取りやめた室蘭市内の2つの病院のうち、日鋼記念病院は、停電が続いていても、28日朝から通常どおり外来の診療を行うことを決め、市立室蘭総合病院は、停電の復旧状況を見ながら、28日の外来の診療について最終的に決めることにしています。

交通機関はほぼ平常どおりに

27日に欠航が相次いだ、道内を発着する空の便は、航空各社によりますと、28日は、エア・ドゥの午前中の1便が機材繰りのため欠航するほかは、現在のところ平常どおりの運航を予定しているということです。
また、JRも一部の普通列車が運休するほかは、平常どおりの運転を予定しています。

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