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政治
【衆院選】嘉田新党「『卒原発』なんて言葉だけ」 地元議員や職員も批判と困惑
2012.11.28 10:15
「知事と党代表を両立できるのか」-。衆院選に向け、滋賀県の嘉田由紀子知事(62)が27日、結成を正式発表した新党「日本未来の党」。嘉田知事は当日まで悩んだ末、知事職のまま政治活動を行うことを決めたという。県トップの突然の大決断に、職員や県議からは戸惑いの声が相次いだ。
自民党県連幹事長の家森茂樹県議は「国政がしたいのか地方自治がしたいのか全くわからない。国政でないと思いを実現できないというなら、地方自治を否定することになる」と批判。そのうえで「滋賀は知事がトップセールスして対外交渉を進めている。本当に両方できるのか」と疑問を呈した。
みんなの党滋賀代表の蔦田恵子県議も「(知事の持論である)『卒原発』といっても言葉だけが踊っている。プロセスが見えてこない」と具体的なビジョンを要求。知事と党代表の両立についても「県政ですらままならないのに、さらに手を広げる意味が全くわからない。両立は不可能。やるべきではない」と語気を強めた。
県職員からは注文も。女性職員の一人は「突然のことにびっくりしている。知名度があるから国政でもやっていけるのかもしれないが、知事の仕事が中途半端になるならどちらか一つに絞ってほしい」。別の男性職員は「突然のことに右往左往している。まだ新党の中身がわからない。知事の今後の言動に注目したい」と話した。
一方、エールを送る職員もおり、「党の仕事は県職員としてサポートすることはできないが、(衆院選が終わるまで)知事としての仕事のうち支えられる分は支えていきたい」との声も聞かれた。
県秘書課では「知事からは『公務を優先する』と聞いている。今後について読めない部分もあるが、その方針で仕事を進める」と説明した。
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