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チェルノブイリ 事故の原子炉覆う工事
11月28日 6時12分

チェルノブイリ 事故の原子炉覆う工事
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26年前に史上最悪の原子力発電所の事故を起こした、旧ソビエト・ウクライナのチェルノブイリ原発では、放射性物質の拡散を防ぐため、事故を起こした原子炉を覆うアーチ型の建造物が建設されており、初めて工事の様子が報道陣に公開されました。

1986年に爆発を起こした、チェルノブイリ原発の4号機の原子炉は、事故直後からコンクリートと金属で造られた「石棺」と呼ばれる建造物で覆われてきました。しかし、石棺が老朽化し、放射性物質が拡散するおそれが出てきたことから、ウクライナ政府はことし4月に、石棺の上から原子炉ををすっぽりと覆う新たな建造物の建設に着手し、27日、初めて工事の様子が報道陣に公開されました。
建造物は幅250メートル余り、高さ105メートルの巨大なアーチ型をしており、100年にわたって放射性物質を密閉するよう設計されているということです。
原発の周辺では事故から26年がたっても高い放射能汚染が続いており、工事にあたっては、作業員の被ばく量を少なくするため、効率的に作業を進めることが課題となっています。
建造物が完成するのは3年後の予定で、建設費用は日本や欧米などの支援も得て、1000億円以上に上るとみられており、原発事故への対応が長期にわたり多大な費用を要することが改めて浮き彫りにされています。

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