スクープ 丹羽宇一郎前駐中国大使送別会の問題発言をすべて書く 「中国の領海侵犯は仕方ない」「尖閣が領土問題ではないなんて、世界の笑いもの」

2012年11月28日(水) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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「漁船問題がようやく落着した2010年秋に、北京で原子力安全に関する日中会議が開かれ、担当の文部科学省の人たちが東京から訪れました。その時に大使館で事前打ち合わせをやったのですが、丹羽大使が突然、『尖閣諸島を、日中共同の核廃棄物の最終処理場にすればいいじゃないか』と発言したのです。その時の文科省の人の驚きようといったらありませんでした。われわれ大使館の人間も、漁船問題に対する丹羽大使の無能さには呆れていましたが、この発言を聞いて、この人には付いていけないと確信しました」(同日本大使館職員)

 何をもって「尖閣核廃棄物処理場構想」をブチ上げたのかは不明だが、これは他ならぬ在中国日本国特命全権大使の発言なのだ。

 ともあれ、尖閣問題や反日デモなどに何の手も打てなかった「史上最低の中国大使」は、こうして2年4ヵ月の任期を終えたのだった。

 そもそも丹羽大使を任命したのは、民主党政権であり、特に当時の岡田外相の推薦が大きかった。民主党は2年余りの対中外交の失政の責任を、12月16日の総選挙で問われることになる。

「週刊現代」2012年12月22日号より

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