中国の経済成長率、輸出低迷で伸び悩む見通し=OECD
[北京 27日 ロイター] 経済協力開発機構(OECD)は27日、2013年の中国の国内総生産(GDP)伸び率見通しを5月時点の予想の9.3%から8.5%に下方修正した。長引くユーロ圏危機の影響で、中国製品に対する輸出需要は今後も低迷する可能性があると見込んでいる。
今年の成長率見通しは7.5%で、2014年の見通しは8.9%。
OECDは「中国経済は引き続き外的要因による逆風に直面する」と指摘。中国が成長鈍化に迅速に終止符を打つ過程にあり、不動産・インフラ関連投資の拡大が2014年まで続く成長率の回復を示唆しているものの、輸出の伸びは引き続き低迷すると警告した。
過去10年間の輸出伸び率は年平均約22%だったが、今後2年間の伸び率が9%を超えることはないとOECDはみている。
また、ユーロ圏危機が深刻化した場合、中国のGDP伸び率は2013年に0.6%ポイント、14年に1.3%ポイント押し下げられる可能性が高いと分析している。
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