栗山監督、もう大谷を「翔平」と呼ぶ…日本ハム

　日本ハム・栗山英樹監督（５１）が２７日、メジャー挑戦を表明しながらもドラフト１位指名した花巻東・大谷翔平投手（１８）を「翔平」と呼んでいることを明かした。２６日の交渉では初の直接出馬を果たしたが、ファーストネームで呼びかけ、相手との距離を縮める“栗山流”で臨んだことを告白した。

　中田は「翔」、斎藤は「佑樹」―。「選手は家族」が持論の指揮官は就任後、ナインをファーストネームで呼んできたが、入団交渉中の剛腕も例外ではなかった。「もうオレ、言ってるよ！！　元々、取材の時に『翔平』と呼んでいたから」。親しみを込めた呼びかけに、緊迫した交渉の場が和んだかもしれない。

　１８歳の下す結論には、「信じて待つだけ」と悲観も楽観もしていない。回答が届くタイミングについては「１週間ぐらいかな」と見通しを語り、「どっちに行っても彼の決断を尊重し、応援していきたい」と語気を強めた。

　この日は悪天候のため、仙台から空路で新千歳に５時間３０分も遅れて到着。一度は引き返すドタバタに「今日もう１度、花巻に行けってことかな」と笑った。