大津・中2自殺:市教育長退任へ 「改革必要」市長再任せず
毎日新聞 2012年11月22日 東京夕刊
大津市立中学2年の男子生徒が昨年10月に自殺した問題で、市教委の責任者として対応してきた沢村憲次教育長(65)が12月24日の任期満了で退任することが分かった。沢村教育長の意向だけでなく、越直美市長が「市教委改革に新たな責任者が必要」として再任しない方針を固めた。
後任は、いじめ問題を調べている第三者委員会の調査結果を踏まえて選ぶという。12月議会での後任人事の提案は見送り、12月25日以降は教育部長が職務代理者となる見通しだ。
沢村教育長は08年に就任した。今年1月に前市長の退任に伴い辞任したが、越市長が再任した。今年7月に自殺問題を巡る市教委の対応などが問題になり、批判を浴びた。8月には教育長室に侵入したさいたま市の私立大生にハンマーで襲撃され、重傷を負って入院、約1カ月半公務を休んでいた。【千葉紀和】