† ものがたり †
これは昔々、アーナという島で、まだ精霊と
ほかの生きものたちが仲良く暮らしていた頃の、
今ではほとんど語られることが無くなった
小さな精霊たちの物語
ある晴れた日、風の精霊のムニエルは
空から変な黒いものが落ちてくるのを見ました。
「あれはなんだろう?」
なぜかいつも元気なムニエルも、それがなにか
とても悪いもののように感じ、嫌な気分になりました。
「みんなはどうしているかしら。」
色々なことが不安になり始め、ムニエルは
水の精霊・パプリュの住む湖へと向かいました。
湖へ行く途中には、けんかをしている動ぶつたちや、
しおれている植ぶつをたくさん見かけました。
同時にムニエルもどんどん不安になりましたが、
負けずに湖までやってきました。
そこにはいつもハープで優しい音色を奏でているはず
の水の精霊・パプリュがいつになく落ち込んでいました。
ムニエルは島全体が空から落ちてきた“黒いもの”に
呪われ、島中の生きものや精霊たちが仲が悪くなり、
元気がなくなってしまったのだと思いました。
ムニエルは古の魔法を使い、精霊達にかかった呪いを
解き、みんなで協力して“黒いもの”の正体を突き止め、
島全体の呪いを解くことにしました。
精霊達の小さな冒険が始まります。
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