まちがったツイッター

　昨日は７年の付き合いになる宮瓶という女子と２年ぶりに再会。
　宮瓶の演劇関係の友人が脚本を書ける人を探しているらしく僕が紹介されたのだ。

　飲みながら３０分ほど演劇の話を聞いたりしていたが、話の流れで「そういえば今日俺の友達二人がＳＭ神社で巫女やってるんですよ」と知らない人にとっては意味不明な発言をしたところ、初対面の二人が微妙に食いついてきたので、「これから行きますか！」と会って早々ロフトプラスワンへ。

　演劇と全く関係ない流れ！
　一体何の話の流れからＳＭ神社の話を振ったんだ？俺。

　その日、ロフトプラスワンでは、ＳＭ神社の建立を祝うというイベントが行われており、友人である姐御とナオコが巫女として参加していた。
　そもそも何？ＳＭ神社って。

　会ったばかりの人をそのＳＭ神社に連れて行くっつうのも今後の関係性が不安にならないでもなかったが、
「Ｍの要素を持っていないＳはいないですよ」
「もし真のドＳがいたとしたらおかしい人です。人とか殺してますよね」
　という会話で意気投合したので「ＳＭがわかっていらっしゃいますね」ということで安心してロフトプラスワンに入った。

　姐御とナオコが巫女の格好で出迎えてくれたが、僕の第一声は「おまえら、処女じゃないじゃん！」。

　店内に入るとステージでは、女性が縛られーの、吊らされーの、垂らされーの、悶えーの。
　手足を吊るされてハンモック状態。いや、逆豚の丸焼き状態だ。
　それを客（ほとんど５０代男性でメガネで痩せ）が静かに見守っているのである。

　そんなステージが２回行われて１０時過ぎにイベントは終了したが、巫女で非処女の姐御とナオコ、宮瓶とだらだらその場で飲んでいたら「お疲れ様でした～」と女の人登場。

　「お疲れ様でした～」と訳も分からず一緒に飲んだところ、さっきハンモック、いや、逆豚の丸焼きになってた人だった。
　普段のお仕事ではＡＶ関係もやっているとのこと。

「私この業界、もう８年もやってるのよ～」
　なんて明るく言うもんだから「いくつ？」って聞いたら「４４年生まれ」。

　え！俺より年上！？

「小６の子供いるからね」
「子供は知ってんの？」
「知ってる知ってる」
「母さん裸になってて平気なんだ？」
「私、最初ストリップやってて、小さい頃からストリップの楽屋とか連れてってたからね。逆に反面教師でいい子に育ってるわよ～」

　とすんごく明るく喋る。
　この光景を客観的に見ると、姐御が店のママだとしたらこの姐さんはチーママ、ナオコが若手ナンバー１といった感じだ。

　チーママ姐さんは息子が２歳の時に離婚して、息子を連れてストリップで全国を回っていたそうだ。
　それをまた全然楽しげに喋る。

　ＡＶにも出ていて、「どんなＡＶに出てるの？」と聞いたら、「ＡＶで処女を喪失する子に見本としてセックスを見せる役とか」。

　最近では近所の奥様連中がＡＶに出たがるらしく、素人人妻のＡＶ斡旋もしてるそうだ。
「最近の人妻は凄いのよ～。おとなしそうな顔して『中に出して～！』って言うから私が止めたりするの」
　と話していた。

　この姐さん、あまりにいいキャラだったので、「今月２９日にここで経験豊富な処女の２０代最後の一日を祝うんで来てよ」と誘うと、「お酒好きだからいくいく～」と言っていた。

　来てくれたら１コーナー出てほしいよ。