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経済
安倍氏の金融緩和論に「無鉄砲だ」 米倉経団連会長が批判
2012.11.26 18:10
[銀行・金融業界]
経団連の米倉弘昌会長は26日の会見で、自民党の安倍晋三総裁が大規模な金融緩和論を唱えていることについて「無鉄砲だ」と強く批判した。
建設国債の日銀引き受けを例に挙げ「(財政赤字を中央銀行が尻拭いする)財政ファイナンスととらえられ、日本の国債に対する信用問題に発展しかねない」と懸念を示したうえで「世界各国で禁じ手となっているような政策をやるのは無謀すぎる」と苦言を呈した。
市場では円安・株高が進んでいるが「相場が動いているのはこれまでに日銀が従来実施している金融緩和の成果だ」と主張。「成長戦略を実現することでデフレを回復して需要を喚起する方が(大規模な金融緩和より)よほど現実的だ」強調した。
関西電力が4月から電気料金の値上げを申請したことには「原発も再稼働せず化石燃料の調達費も上がり電力会社の経営基盤が揺らぐ事態だ」との認識を示したうえで「なんとしても支えていかないと電力の供給事態が不安定になり企業活動や家庭生活にも問題が大きくなってくるので(値上げは)いたしかたない」と理解を示した。
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