対談の立会人、ぐっちーさんの感想「日々の努力がますます重要になる!」
かたや平成のラスプーチン。
こなた弱肉強食の新自由主義者。
このふたりはマスコミから相当ネガティブなレッテルを貼られている。かたやソ連時代からのロシア専門家、こなたアメリカのハーバード大学でサマーズ元財務長官と同窓だったという経済の専門家だ。まったく異なる意見を持っていると思われてもおかしくない。
事実は違った。使っている言葉は確かに違う。しかし、恐ろしいほどまっとうな提言だった。資本主義は、「人間ひとりひとりがその価値を最大限に高めるよう努力するしかないのだ」と。佐藤氏は「労働価値を強化せよ」と言い、竹中氏はそれを「エンパワーメントがキイワード」と表現する。どちらも「人間」に立脚して経済を考えているところに注目すべきだ。
ひとりひとりが日々努力を積み重ねることがますます重要になる。元も子もないような結論だが、反論のしようがない。むしろ、ふたりの楽天的な対談を聞いていると、自らの力が腹の底から湧きあがってきた。日本の未来も、ようはわれわれ次第なのだ。