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【プロ野球】

大谷がハムと最後の交渉 「思い受け取れた」 近く結論

2012年11月27日 紙面から

 日本ハムがドラフト1位で強行指名した花巻東高・大谷翔平投手(18)は26日、岩手県奥州市内のホテルで、球団と入団交渉した。指名あいさつも含めて5度目の会談となった今回は、栗山英樹監督(51)が初めて出席。将来のメジャー挑戦のためにも、まずは日本でプレーをした方がいいと直接ラブコールされた。「思いはすべてぶつけた」という栗山監督に対し、大谷も「思いは受け取れた」。近日中にも最終的な決断を下す。

 昨夏の取材で会って以来となる、栗山監督との久々の再会。大谷の心はかなり揺さぶられたのだろう。交渉後、18歳は自らの意志で会見の場に立ち、こう言った。

 「日本の良さとかを言っていただいたので、いい話をいただいた。自分が考える中でいい材料をいただいた。素晴らしい話を聞けた。良かったと思う」。10月25日のドラフトで指名された直後は「(入団の可能性は)ゼロ」と語ったが、この日は明らかに、心境が微妙に変化してきていることをうかがわせた。

 約1時間の交渉。両親が出席した10日の交渉では、高校から直接メジャー入りするリスクなどを記した資料をもらっていたが、それを読んできた大谷は、質問をぶつけながら、いろいろと確認していったという。日本ハムのチームカラー、チーム組織、韓国の高校卒業後にメジャーに渡った選手の実例−。栗山監督からは、日本球界を経て海を渡った投手の話もしてもらった。大きな感銘を受けたようで、「キャスターだった方に詳しい話を聞けて良かった。新たな発見があった」とも語った。この日に聞いたことも決断の参考にする。

 これで交渉は最後。結論をいたずらに伸ばそうとは思っていない。父親の徹さんは「1カ月も2カ月もというわけではない。しっかり考えて本人の意志で回答を出したいと思っています」。近日中にも返答する予定だ。会見の最後で大谷は「(日本ハムからの)思いは受け取れたと思う」と語った。最初は0%だった日本ハム入りの可能性。今はかなり迷っている。メジャーか、日本ハムか−。答えを出すため、最後の熟考に入る。 

  (川越亮太)

 

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