Updated: Tokyo  2012/11/27 19:16  |  New York  2012/11/27 05:16  |  London  2012/11/27 10:16
 

ルネサス株が急上昇、大株主が機構案に合意の報道-東京市場

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  11月26日(ブルームバーグ):ルネサスエレクトロニクス の株価が急上昇、約1カ月半ぶりの日中上昇率を記録している。主要株主のNEC、日立製作所、三菱電機が産業革新機構と製造業8社の買収計画案に最終合意した、との26日付の日本経済新聞朝刊の報道が材料。

株価は前営業日比16%高の335円まで買われている。日中上昇率としては、機構など官民による出資額が2000億円程度に拡大するとの報道を受けて10月15日に記録した19%以来の大きさ。午前11時1分現在は同35円(12%)高の324円。

スタッツ・インベストメントマネジメントの大木昌光シニア・ファンド・マネージャーは報道が事実との前提で、ルネサス支援がまとまったことは「短期的には良かった」とコメント。米投資ファンドKKRもルネサス支援を提案していた点を踏まえ、「外部に流出して技術の肝を握られる」形を回避できたことは評価できるとの見方を示した。

機構が出資の条件にルネサス従業員5000人の追加削減を挙げ、うち1000人の引き受けを株主3社に要請したと日経が報じた。これに対し、三菱電が数百人を引き受け、NECと日立は人員の代わりに希望退職の費用を各約10億円負担することで合意した、という。最終合意を受け、12月初旬に買収計画を発表する、としている。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 駅義則 yeki@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Michael Tighe mtighe4@bloomberg.net

更新日時: 2012/11/26 11:04 JST
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