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大相撲九州場所で9勝6敗に終わった新横綱・日馬富士(28)=伊勢ケ浜=に対し、横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長(85)が26日、強い不信感を示した。横綱審議委員会が両国国技館で開かれ、10勝未満の横綱を「資格がない」と切り捨て、横綱への推薦を「早かったかもしれない」と反省。昇進基準を上げる可能性も示唆した。秋場所後の同委員会でも問題となった張り手の多用にも再び苦言を呈し、あらゆる面から新横綱に猛省を促した。
新横綱場所を歴史的な低調で終えた日馬富士に対し、横綱審議委員会の鶴田委員長が不満を爆発させた。11日目から5連敗し、9勝6敗。新横綱の10勝未満は8勝7敗だった87年九州場所の大乃国以来。新横綱の5連敗は史上初の汚点だった。「2ケタの勝ち星がないのは横綱の資格がないってこと」。開口一番、横綱失格のらく印を押した。
怒りは悲しみにすら変わった。横綱昇進について「早すぎたかもしれない。推薦した方の責任もある」と反省。続けて「これからは慎重にならないと」。昇進の条件を上げる考えまで明かした。
現在の昇進の条件は「2場所連続優勝か、それに準じる成績」。だが、88年に双羽黒が不祥事で引退した後に厳格化。平成以降の横綱8人は全員が2場所連続優勝で昇進した。日馬富士は名古屋場所、秋場所と2場所連続全勝優勝を果たしたが、夏場所は8勝7敗だった。鶴田委員長は内規の改定までは言及しなかったが、今後は昇進基準について大関昇進後の安定感を加味する可能性もある。
秋場所後の委員会で問題視された張り手も使い続けたため、鶴田委員長は「何してんだ、まじめに考えろと言いたいよ」と激しい口調で苦言を呈した。来年初場所(1月13日初日、両国国技館)以降も不振が続いた場合、激励、注意などの処分について「そこまでは言わない」としつつも「次もだめなら考えなきゃ」と含みも持たせた。歌舞伎役者の沢村田之助委員は私見として、初場所も10勝未満なら「引退です」と切り捨てた。
当の日馬富士は、委員会が始まる前に、すでに機上の人に。この日、成田空港から横綱昇進後、初めてモンゴルへ帰国。06年末に急死した父・ダワーニャムさんの墓参りや、自ら翻訳を監修した歴史本の出版発表などを行い、日本へは30日に戻る予定だ。委員会での意見は「聞いてから考えます」。九州場所について「いろいろ学べたいい場所だった」と前向きに話したが、周囲の声は厳しさを増すばかり。「横綱・日馬富士」は早くも崖っ縁だ。
(2012年11月27日06時03分 スポーツ報知)
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