清水國明のバック・トゥ・ザ・ネイチャー定年という人生の大きな節目を境に迎えるセカンドライフ。仕事や家事から解放され優雅に過ごす一面と、一方では迫り来る老いへの不安も。揺れるセカンドライフ世代に、自然暮らしの現場から、清水國明がメッセージを送ります。いきいきセカンドライフへ、自然からの提案です。

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vol.47
なかなか踏み切れないのは、脳のせい?
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夢のあるセカンドライフを思い描きながら、なかなか踏み切れないのは、「ホメオスタシス」という、現状を維持しようとする生体の調節機能が働いてしまうから、ですって。今回はぬるま湯の現状を脱して新天地へ向かうための心の準備、脳の作り方について。
読書の秋は、感心することしきり

晴耕雨読ってやつですか。ダラダラと天気が悪く外仕事ができなくて、一気に4冊読破。「新・家元制度」(前田出)、「お金の教養」(泉正人)「成功する投資力の伸ばし方」(同)「努力はいらない!夢実現脳の作り方」(苫米地英人)。

なるほどなぁ〜と、感心してばかりいます。前田さんの本はすごい仕組みを惜しげもなく書いてしまっているので、なるべくみんなに読んでもらいたくないなぁー、と思ってしまうビジネス本。
泉さんの本は、グサリと来ます。僕だけじゃなく、小室プロデューサーにも是非読ませたいお金の話。

そして苫米地さん。目から鱗でした。人は誰もが、自分が一番気持ちよく過ごせるゾーン「楽でいられる範囲」を持っているのだそうです。一旦その場所に入ると、そこに居続けようとする本能みたいなものが働いて、なかなか抜け出せない。そのゾーンを外れると無意識のうちに同じ所へ戻ろうとするのだそうです。それ以上の快適なレベルの空間を手に入れても、やっぱり元に戻ろうとしてしまう。目的地をインプットした自動操縦の車みたいなもので、途中どんなにハンドルを切って別の道に入っても、かたくなに最初にセットされた場所を目指すのです。

この機能は人間の体温を一定に保つような、とてもいい働きもしますが、もしセットを間違って自分は病弱、などと思いこんでしまうと、いつまでも病気から抜け出せない、なんてことにもなります。まずは思い込みを和らげてから、自分は本来健康、最高に気持ちいい所にいる、とセットしなおせば、そのゾーンと現実とのギャップを埋めるために、無意識のうちに健康へ戻ろうとする。

このホメオスタシス(恒常維持機能)をうまく活用して、誰もが簡単に、まったく努力なんてしないうちに、夢を実現することができるのだそうです。居心地のいい快適区間にいるべき自分が、まだそこにいないという現実のギャップを認識するだけでいい。
これは憧れのセカンドライフをスタートしたいのに、なかなか踏み切れない人たちにも活用できる、と思いませんか。

セカンドライフの夢を叶える“仮説”
夢のセカンドライフ?
夢のセカンドライフ?

苫米地さんの本をヒントに、夢のセカンドライフを手に入れるための方法を考えてみます。

南の島、フィジーやパラオあたりで暮らしたい夢を持っているとします。まず、その夢に対する反論を5つ上げるのだそうです。
「そんなお金はない」「言葉がしゃべれない」「すぐ飽きるって」「遠すぎる」「言っているだけ」なんて反論を思いつくでしょう。実はいつか誰かが言ったそんな言葉に影響されて、自分が「ラクに過ごせる範囲」を決めてしまい、それが夢実現の足を引っ張っているのです。

ですから、その反論に対しての反論を考えます。「確かに今お金は無いけど、これから貯められるし、向こうではお金がかからない生活をする。物価が安いから年金でおつりがくるだろう。これからは確実な投資で儲けるつもり」なんていう反論を懸命に考えることで、「ラクに過ごせる範囲」を、夢の暮らしへとズラしてゆきます。

南の島の暮らしが本来の居場所、とセットできれば、まだ寒い日本にいる現実とのギャップが気持ち悪くて、あとは無意識の、自動操縦による日本脱出に向けての行動が始まる、という訳。○○しなければならない、ではなく、○○したいと意識が変わって、楽しんでいるうちに夢が近付いてくるのです。

うーん、どうやらちょっと失敗しましたね。性急すぎて、訳わからんと思います。苫米地さんの本、読んでみてください。すいません。

自然楽校便り
いいアイデア募集中!

北海道で花畑牧場をやっている田中義剛の「生キャラメル」の成功にあやかって、自然楽校の清水国明が富士山の「生みず」を発売するというアイデアをだしてみました。「生みず」ではお腹こわしそうと、不評でした。友人がバナジウム76のすごい採水工場をすぐ近くでやっているので、売れそうな名前が決まり次第、一緒に発売することにしています。何かいいアイデアあったら教えてもらえませんかね。
特集一覧
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