中国はいまだに性表現に対する規制が厳しく、日本でいうところのエロ本は販売されていない。それなのに、上海ではコンビニだけでなく、薬局でも「健康器具」としてバイブを売っているのだ。中国の性のギャップはどうなっているのか。
環球時報などは「中国の大人のおもちゃの歴史は長い。歴代中国皇帝は数千人の愛人を囲っていたため、愛人たちは大人のおもちゃに頼っていたからだ」としている。さらに「中国で性玩具需要の高まりを予測した2つの投資機関が今年8月、中国最大のアダルトグッズメーカーに2億元(約26億円)投資した」と報じた。
毎年半年以上、中国に滞在し、中国に詳しいカメラマンは「資本主義により、格差社会が浸透。金持ちは美しい愛人を何人囲っているかで、自分の権力と金満を誇示しているんです。汚職で逮捕された高級官僚の9割以上が愛人を囲っていたというデータが発表されました」と指摘する。
その分、官僚の汚職率はすさまじい。新華社通信は19日、党中央規律検査委員会の報告として、2007年11月から今年6月までの約5年間に汚職や職権乱用など腐敗問題で処分された党員は66万8429人に上ると伝えた。その9割が愛人を囲っているというのだ。
街中に美人がいても、高級官僚や超金持ちの愛人というわけだ。
「官僚たちは独占欲が強いから、そんな女性に手を出した男がいたことが分かると、男には不当逮捕などでひどい罰が与えられる」(同)
金持ち男1人に複数いる愛人たちは毎日、満足できるわけではないため、大人のおもちゃが必要になるということか。だからといって、コンビニのレジ脇に置くのは問題にならないのか。
「中国には“恥”という単語はあっても、“恥の観念”はないんです。カネになるから売る。売ってるから買う。それだけです」(同)
一方で、中国では男余りがすさまじい。一人っ子政策の下、農村では働き手となる男児が欲しい。都市部の金持ちの家では後継者となる男児が欲しい。このため、妊婦はすぐ胎児の性別診断をし、女児なら中絶、男児のみを産むという誕生前の性差別が行われたという。
このため国家統計局の今年のデータによると、現在30歳以下の男性は、女性より2000万人も多いという状況だ。そのうえ、愛人ブームで美人は金持ちが囲っているのだから困ったものだ。
中国人ジャーナリストは「ネットカフェでは日本のAVどころか、中南米の無修整アナルセックス動画も見ることができる。エロ本はないのに、過激動画は見ることができるという奇妙な状況です。アダルトグッズ店の客の7割が男性で、バイブよりもオナホールの方が多く販売されている」と語る。つくづく摩訶不思議な国だ。
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