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暴風雪 停電4万1千戸 室蘭最大風速39・7メートル 道央・道南

(11/27 11:08、11/27 17:34 更新)

停電で幹線道路の信号機が消え、徐行運転で通過する車=27日午前9時45分、登別市内の国道36号

停電で幹線道路の信号機が消え、徐行運転で通過する車=27日午前9時45分、登別市内の国道36号

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 発達した低気圧が道内上空を通過して一時的に強い冬型の気圧配置となった影響で、道内は27日、室蘭市で11月の観測史上最大の最大瞬間風速39・7メートルを記録するなど暴風雪に見舞われた。暴風雪の影響で道内各地の送電線が停止するなどし、同日未明から早朝にかけて胆振、日高管内などで大規模な停電が発生し、停電は最大で一時約4万1千戸に上った。同日正午現在、約2万5千戸が停電している。JRなど交通機関にも大きな乱れが出ている。

 北電によると27日午前11時現在、道央・道南を中心に19市町の約3万1170戸が停電している。同社は暴風雪で各地の送電線が振動し、送電が自動停止したことが主な原因とみて調べている。

 同日午前11時現在で停電しているのは北電室蘭支店管内の室蘭市、登別市、伊達市、胆振管内白老町、同壮瞥町などで約2万8450戸、苫小牧支店管内の日高管内新冠町、同浦河町などで約2230戸、函館支店管内の檜山管内せたな町、同今金町などで約420戸。旭川支店管内の上川管内美瑛町などで約30戸、小樽支店管内で後志管内蘭越町などで約30戸。同日正午現在では、このうち、約6410戸が復旧した。

 北電は同日午前11時から札幌市内で開いた記者会見で、室蘭市をはじめ胆振、日高管内などで最大約4万1千戸で停電が発生したのは、暴風雪で送電線が振動し、送電が自動停止したことが主な原因とみられると説明。停電の理由について「送電線が振動し、電線同士がくっつくとショートする恐れがあるため、暴風時は送電が自動停止する仕組みになっている」と話した。

 室蘭とその周辺では27日午前3時40分ごろから小規模な停電が起き、同5時50分ごろから電線の振動で計6本の送電線が停止。停止した送電線に接続している地域で大規模な停電が起きた。北電は、送電機能自体は故障していないとみており、風が弱まり次第、送電を再開する方針。

 また函館や旭川、小樽などでは、各世帯につながる配電線の事故もあり、一部で停電が起きた。

 停電となった地域では、市立室蘭総合病院が停電のため外来診療を休止したり、信号が止まるなど、市民生活に影響が出た。道内の有数の温泉地である登別温泉のホテル・旅館では朝食やチェックアウトの時間帯と重なり、混乱した。<北海道新聞11月27日夕刊掲載>

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