暴走王・小川直也(44)が、大みそか「INOKI BOM―BA―YE2012」(東京・両国国技館)に向け、剣道特訓を敢行した。約30年ぶりに竹刀を握った小川はIGF王者・藤田和之(42)のパンチ対策を完成。自らを宮本武蔵に例え“平成の巌流島決戦”に自信を見せた。
「めーん、どおー!」。静寂に包まれた神聖な道場に突如、小川の掛け声が響き渡った。
柔道の乱取りではなくれっきとした剣道の稽古だ。よろいのような防具を着け、手には竹刀を持っている。相手と対峙した小川は火の出るような勢いで襲いかかる。1メートル93センチの身長から繰り出す攻撃は迫力満点だ。
小学校入学前から中学3年まで剣道を続けた小川は初段の腕前を誇る。そのキャリアは10年に達し、来年にはフジテレビ系列の番組「芸能界特技王決定戦 TEPPEN2013」(1月5日、午後9時より放送)への出演が決定。芸能界でも一目置かれる存在だ。
約30年ぶりに竹刀を握ったのは、藤田戦をにらんでのものでもある。10・16東京ドームシティホール大会で藤田は澤田敦士をパンチ一発でKO。小川も衝撃を受けた。
柔道と剣道の最大の違いを「間合いだろうね」と話す小川は、相手の竹刀を藤田の拳に見立てて練習を繰り返す。「こないだ藤田がやばいパンチを当てたからね。あれ見たら対策を練らないといけない。剣道は意外にボクシングに似たものがある。距離感といい、見切りといいね」と特訓の成果を口にした。
いくら藤田のパンチが高速でも、竹刀のスピードに比べたら劣る。カウンターの面を連発した暴走王は「ルールを決めること自体がルールだよ。俺はどんなルールでも構わないぜ」と藤田にノールール戦を通告した。2時間の練習後、小川は2本の竹刀を手にすると早くも勝利宣言。「俺が宮本武蔵、アイツは佐々木小次郎か。俺のほうがいつでもいいタイミングで出れる」と不気味な笑みを浮かべ道場を後にした。
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