不正輸出:北朝鮮に娯楽用品 起訴内容認める−−地裁初公判 /栃木
毎日新聞 2012年08月30日 地方版
北朝鮮に向けボウリング用品などを不正輸出したとして外為法違反(無承認輸出)などの罪に問われた、宇都宮市上戸祭町、無職、姜進赫(きょうしんかく)被告(82)の初公判が29日、宇都宮地裁(松本圭史裁判長)であった。姜被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は「県内で多数のパチンコ店やボウリング店を経営し、94年には北朝鮮の平壌にボウリング場をオープンさせた。虚偽の申告をし、北朝鮮に不正輸出をしていた」とした。
起訴状によると、姜被告は住所不定、無職、李僖〓(リヒジョン)被告(31)=同罪で起訴=ら2人と共謀、昨年8月25日、スロットマシンやボウリング用品など計611点を経済産業相の承認を得ず、横浜港から北朝鮮に向け輸出したなどとしている。
また同日、李被告の初公判も同地裁(松本裁判長)であり、李被告は起訴内容を認めた。【中津成美】