[エッセイ] 「住むために働く」からの脱却と「ひきこもり系ノマドワーカー」という未来

スポンサーリンク
2012/11/27


多摩市に越してからというもの、住むことと稼ぐことについて考えさせられます。


郊外に越して、毎年50万円ほどのコスト削減に

今までは品川区に住んでいたのですが、築25年のアパートで、家賃は9.5万円という物件スペックでした。夫婦共働きだからまだよかったものの、毎月10万円近く家賃に費やすのは何だかバカみたいな感じを抱いておりました。ちなみにこれでもかなり安い方で、近隣だと12〜14万円程度がデフォルトという感じでした。

多摩市は郊外ということもあり、家賃は1万円以上下がり、それでいて物件のグレードが3ランクぐらい上がりました。築15年ほどの鉄コン物件なので、隣りの家の話し声が聞こえるということもありません。いやー、足音に気をつけないでいい生活って良いものですね。

更新料がない物件なので、もろもろ家賃だけで年間15万円ほどのコスト削減になった計算です。加えてこちらは物価も安いので、食費は抑えられますし、移動もしなくなったので毎月2万円ちかく掛かっていた(!)交通費も削減できます。同時に飲み会なんかも行かなくなったので、なんだかんだで年間50万円ほど支出が減りそうな感じです。年間50万とあなどるなかれ、零細フリーランスにとってはでかい数字なのです。この感じなら、売上目標300万円でも余裕で行きていける感じです。共働き時代の貯金もそれなりにありますし。


夢は畑付き家賃3万円の物件に住むこと

何度かツイートしたり、ブログでも紹介していますが、世の中には「畑付きで家賃3万円台」みたいな物件がけっこうあるんですよね。まぁ当然田舎になっちゃうんですが。こちらは島根。家賃2.1万ですよ!建築年「不明」って!

Ihayatoblog 2012 06 26 17 39 27

地方移住を考えている方は「定住支援」でググると幸せになれるかも | ihayato.news


こういう物件に暮らすことを考えると、極論、年間に30万円ぐらい稼げば、一年間屋根がある生活ができるんですよね。300万円あれば10年住めます。これすごくないですか。僕がいま住んでいる物件だと、300万じゃ4年も持ちません。


肌感覚の議論を抜けないのですが、都内の家賃負担はホントに高すぎます。比較的都内では安い物件に住んでいますが、それでも感覚的には「住むために働いている」気がしてしまいます。家賃がせめて5万円台であれば、大分稼ぐ必要もなくなり、心に余裕が出てきそうなものなんですが…。「家賃は年収の3割」とか完全に不動産屋の陰謀ですよね。


ひきこもり系ノマドワーカーという未来

「ノマド」という言葉の文脈には「俺は世界どこでも仕事ができるぜ!フランス、ハワイ、アメリカを飛び回ってるぜ!」みたいな印象もつきまとっていますが、個人的にはもっとひきこもるタイプもありだと思うんですよね。前者もかっこいいんですが。

僕の理想は月3万円畑付き物件に住んで、ブログ運営、書籍執筆などでのんびり暮らしていくことです。たまーに東京に出て仕事にいきます。定住ノマドというか、ひきこもり系ノマドというか、そんな感じです。篭ってる時点でノマドじゃないだろ!というツッコミはさておきですね。

都心の家賃負担が下がれば話は早いのですが、そんなに世の中の変化は早くないでしょう。子どもが成長して巣立つ40代後半は、リアルに島根県あたりにひきこもっているかもしれません。色々な方法があるとは思いますが、高すぎる家賃負担というゲームルールから、なんとかしてドロップアウトしたいものです。


関連本。僕は性格的には、妻子がいなかったら多分こんな生活実験してしまうような人間です。「お金は使わず」というのは辛いので「僕は年収50万円で生きることにした」とか。