国立相模原病院
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花粉症研究室
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花粉観測の歴史

 相模原病院では、空中飛散花粉ならびに飛散真菌胞子の検索を 1958年以来続けており1965年から2008年7月までは、 第2病棟の屋上で花粉採集が行われ、43年間にわたり貴重なデータが蓄積されています。  2008年8月の新病棟開設に伴い、新病棟の屋上で花粉採集を継続して行っています。

 新病棟は第2病棟と同じ5階建てで、周辺に大きな建物は見当たらず、屋上からの見晴らしはとてもよく、花粉採集に適している場所です。 花粉採集器はDurham(ダーラム)の標準採集器を用いています。 ワセリンを塗布したスライドグラスを 24時間静置して花粉を採集します。 染色はCalberla液で行い、鏡検には18×18mmの カバーグラスを用い、その全視野の花粉を数え、1平方センチメートルあたりの花粉数を求めています。

 相模原市はいわゆる首都圏内にあり、都市化の波は近隣の植物分布 を著しく変えてきました。 病院屋上の花粉採集場所から望む周辺は 草木の緑が激減し、近在の群生林も少なくなってきています。 しかしなお所々に森林が守られ、山の緑も残されています。 花粉飛散の年次変動では、そのような環境の移り変わりが大きく影響しています。

 以前よりも総じて草本花粉(草系の花粉)は減少して、 秋咲きのイネ科、ヨモギ、カナムグラ、アカザ科等は次第に少なくなり、タデ科、オオバコ等は最近ほとんどみられなくなりました。 一方木本花粉(樹木の花粉)には、ほとんど減少がみられず、 特にスギ、ヒノキの花粉の飛散は、年度によって大きく変動しますが、全般的には増加傾向があります。 今後どのような花粉飛散となるのか観察していく必要があります。


花粉観測機器
ダーラム型採集器(写真中央)
バーカード型採集器(写真右)

ダーラム型採集器
ダーラム型採集器

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花粉情報

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 秋の花粉症の原因となる代表的な植物はキク科のヨモギやブタクサです。当院の観測地点でヨモギやブタクサ花粉が観測できるのは8月下旬から10月下旬までの約2ヶ月間です。  今年,ヨモギ花粉が最初に観測されたのは9月13日で,毎日の飛散数は非常に少なく10月の下旬にはほぼ飛散を終了しました。  飛散総数も7個/cm2と年々減少しています。またブタクサ花粉が最初に観測されたのは8月10日で,飛散数の非常に少ないヨモギ花粉に比べると,  8月下旬から9月中旬までほぼ毎日平均して2−3個/cm2の花粉飛散が認められました。飛散総数は100個/cm2程度でヨモギ花粉同様,年々減少傾向です。

 今年は比較的夏が暑くまた暑い日が10月の下旬まで続き,急に冷え込む日もあったりした関係で日内,月内の温度差があり,そのために鼻水やくしゃみなどの花粉症の症状を訴える患者さんが多く受診されました。  これから寒さが安定してくると花粉症の症状は治まりますが,乾燥による鼻の痛みや,感冒症状,同時にインフルエンザの予防が必要です。うがいやマスクの着用が効果的です。



臨床研究センター 花粉症研究室
臨床研究センター 花粉症研究室

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秋の花粉飛散情報

NEW
 
秋の花粉飛散情報
今年の秋の花粉飛散は、すでに終息しました

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国立相模原病院周辺に飛散する花粉

【相模原病院周辺に飛散する花粉情報】

 相模原病院周辺に飛散するアレルギーの原因となる花粉をご紹介します。

スギの花粉
スギの花粉
大きさは直径約30μm

イネの花粉
イネの花粉
大きさは直径約20〜40μm

ブタクサの花粉
ブタクサの花粉
大きさは直径約20μm

ヨモギの花粉
ヨモギの花粉
大きさは直径約25μm

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