野田首相:党首討論「公開で」…開催場所めぐり駆け引き
毎日新聞 2012年11月25日 21時26分(最終更新 11月25日 21時35分)
野田佳彦首相(民主党代表)は25日のテレビ朝日の番組で、自民党の安倍晋三総裁が29日夜のインターネット動画サイト上で党首討論に応じる考えを示したことについて「もっと幅広い人に見てもらったほうがいい」と述べ、公開の場での開催を再提案する考えを示した。安倍氏はあくまでネット上で討論したい考えで、開催方法をめぐる駆け引きが活発化しそうだ。
首相は、安倍氏が党首討論を受け入れたことに「望むところだ」と応じたうえで、「29日に限定することもない。よく相談したほうがいい」と語った。民主党幹部も「動画サイトでの開催が独り歩きしている」と話し、テレビ中継などによる公開を迫る考えを示した。
一方、安倍氏は同じ番組で「テレビでは2党だけの開催は制約があり、ネットなら他党の了解も得られる。双方向で生産的な議論になる」と語った。
これに対し国民の生活が第一やみんなの党など自公両党を除く中小野党7党は25日、民主党に各党首との討論に応じるよう求める要請書を提出。要請書で「衆院選を前に首相が恣意(しい)的に相手を選ぶのは著しく公正を欠く」と批判した。【中島和哉】