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政治
【名言か迷言か】「駅前演説のノダ」に世論の鉄槌は下る?
「政権交代とは、一言で言うとお金の使い方を変えること。お金の使い方が変われば、皆さんの生活も変わるんです。一度ぜひ民主党にやらせていただきたいんです」
「財源というのは政治の覚悟です。今やっていることで無駄があれば止めて、必要なことに振り替えればいいんです。それが政治の判断ではありませんか」
3年前の前回衆院選の公示直後、民主党幹事長代理だった野田佳彦首相は、地元のJR船橋駅前での街頭演説で、子ども手当などマニフェスト(政権公約)の目玉政策を実現するための必要財源についてこう主張していた。
民主党は衆院選マニフェストで、国の総予算を全面的に組み替え、16・8兆円の新規財源を捻出すると明記した。自民、公明両党は「そんな簡単にできる話ではない」と批判したが、民主党は「政権交代すればできる」と言い張った。
党代表だった鳩山由紀夫元首相はさらに踏み込み、マニフェストの発表会見で「公約が実現できなかったときは政治家としての責任を取ります」と強調。選挙期間中の街頭演説では「4年間でマニフェストがどうも進まないねという話になったときには、民主党に鉄槌を加えていただいて結構です」とまで言い切った。
だが、政権交代後の民主党は、肝心の予算編成の主導権を財務省に握られた。財務副大臣に就任した野田首相は、政権交代前とは豹変し、先頭に立って各省庁からの予算要求を抑えにかかった。厚労省幹部は「野田さんは財務省の主計官と一字一句同じことを言って、交渉の余地もなかった」と当時を振り返る。
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