弊社の内部被曝検査は、尿に含まれる放射能を測定することだけが目的ではありません。
分析結果から体内への被曝量を計算した上で、医療介入・治療の必要性があるかを判断することが最終的な目的です。
検査結果報告書には、体内への被曝量とその目安や判断基準をあわせて記載しています。
【検査体制】
数千人規模の検査に対応可能であり、少量の尿からでも、
迅速・正確に放射能量を測定することが可能な検査体制です。
弊社の内部被曝検査は、南相馬市に住む数千名の児童へ無料検査を実施する為に検査体制を確立しました。(南相馬市では、市民に対してホールボディカウンターによる内部被曝検査を実施していましたが、検査機器に体格が適合しない0〜6歳の児童は検査を受けることができない状況でした。)
その為、数千人規模の検査を迅速に行うことができ、尿を多く取れない児童を対象に、少量の尿からでも正確な検査が可能な検査体制を確立する必要がありました。
【内部被曝検査の医療連携】
検査結果は、
内部被曝に関する検査結果を医療評価とあわせて報告します。
【ITPセールス内部被曝検査の分析精度】
医療介入・治療の必要性を判断し、
内部被曝に対する検査として十分な精度を有しています。
ITPセールスの分析機器は、1Lの尿に換算して20ベクレル以上放射能が含まれていない場合は放射能検出不可となり数値を出すことができません。
分析機器によっては、1ベクレル単位で分析結果を出すことができる検査機器も存在しますが、尿の量が500ml〜2L程度必要となり、分析時間も長時間必要な為、迅速かつ大人数の検査には向いていません。
また、このように大量の尿を時間を掛けて集める間に、放射性物質が混入してしまい、分析が正確に行えなくなるリスクも存在します。
この20ベクレルという数値を、生涯にわたる人体への被曝量(預託線量)に換算すると、0〜7歳児であれば、70年間にわたる被曝量の総合計でおよそ79〜97マイクロシーベルト程度となります。
私たちは、20ベクレル/L以下の被曝であれば絶対的に安全であると考えているわけではありませんが、南相馬市で内部被曝検査に従事する先生方からは、このような定量限界であれば、内部被曝に対する1次スクリーニング検査としての意義は十分にあるとご評価頂いております。
その為、この20ベクレル/Lという限界値(以下、定量限界値)は、医療介入・治療の必要性を調べる為の検査としては問題のない値といえます。
弊社の検査は、簡便に採取できる少量の検体量(20cc)で迅速な検査を前提とているため、この分析機器を採用しています。