日本維新の会が、衆院選で132人の公認候補を擁立し、第三極どころか野党第一党をうかがう勢いだ。ところが、大阪同様に旋風を巻き起こしたい首都・東京で候補者が立っていない“空白区”が存在。石原ジュニア2人の選挙区が含まれ、石原慎太郎代表(80)がひんしゅくを買っている。
全選挙区での擁立を掲げる維新で注目されているのは、東京の小選挙区だ。25ある小選挙区中、既に16の区で候補を擁立し、空白区は残り9となっている。この中には3区(品川区ほか)と8区(杉並区)が含まれ、永田町では「やっぱり!」の声が上がっている。
3区と8区はそれぞれ自民党の石原宏高氏(48)と石原伸晃氏(55)の選挙区だ。両氏とも言わずと知れた石原氏の息子だ。「元杉並区長の山田宏氏が維新から出馬し、当然、地盤の8区かと思われたが、地縁の薄い19区に国替えになりました。党本部からの指示で山田氏はやむを得なかったといいますが、伸晃氏とのバッティングを避けたのは明白です」(永田町関係者)
宏高氏の3区も同様。民主党の対抗馬は松原仁前国家公安委員長(56)の激戦区で、宏高氏は前回の選挙で落選し、浪人生活を送っていた。
「石原氏が最もかわいがっているのは宏高氏で、選挙でも熱心に応援に入ったほどです。それだけに宏高氏を石原新党から擁立するのではと根強くささやかれていました」(同関係者)
もともと石原氏が都知事の座を捨て、国政に再挑戦したのは、伸晃氏が党総裁選で敗れ“伸晃首相”の可能性が消えたことが発端になっている。
「石原氏は自民党政治を批判し、政権奪取をするというのなら堂々とジュニアの選挙区にも刺客を送り込んで、親子対決するべきですよ」(地元関係者)。対抗馬を出さなければ、親バカ批判は避けられない。
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