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【静岡】

あれ?「字」が違う 浜松市西区・新曽祢橋の橋歴板

◆「祢」3種類 担当者「恥ずかしい」

新曽祢橋に取り付けられた名板。これが正式名称

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 浜松市が、橋を管理する大もとの公文書「橋梁(きょうりょう)台帳」で、同市西区にかかる橋の名前を間違った漢字で記載していた。正しくは「しめすへん」なのに、書かれていたのは「ゆみへん」。さらに「のぎへん」でつくった別の文書などもあり、担当者は「通常はあり得ない。お恥ずかしい」とうなだれている。

橋歴板では「称」が使われていた=浜松市西区雄踏町宇布見で

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 この橋は、西区宇布見にかかる新曽祢(しんそね)橋。一九七三年七月に完成、延長は二八・六メートル、幅員は十メートルで、浜松市中心街と西区雄踏町方面を結ぶ主要地方道・細江舞阪線にある。橋の名板には「新曽祢橋」と刻まれ、土地台帳の地名にも「曽祢」があることから、これが正式名称という。

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 ところが橋梁台帳では「祢」をゆみへんの「弥」と記載。さらに今月上旬、市が津波対策で作成した補修対象の橋のリストには、のぎへんの「称」と表記していた。橋の側面に埋め込まれた「橋歴板」という構造などを記した板が「称」を使っていた。

 市道路課の担当者は「四十年近くも前のことで、なぜ台帳や橋歴板が間違ったのか分からない。弥も称も『ね』とは読めないと思うが…」と話す。二〇〇七年に政令市に移行する前は、県が管理していたという。

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 補修工事などを間違った名称で発注した可能性もあるが、「場所は確定しており、作業を取り違えることはない。問題はないと思う」と担当者。台帳やリストは修正する予定で、金属性の橋歴板は、修正できるか検討する。

 

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