◇中国国産空母は計50~55機を統一配備へ
中国は現在、初の空母「ワリヤーグ」向けにあらゆる種類の艦載機を開発中だが、専門家はそれを秘密にし、余り多くの詳細を語らない。例えば、艦載早期警戒機はY-7輸送機をベースに開発が進められている。中国の幹部は航空機に搭載する電子設備に対して高過ぎる要求を提示しないため、中国の艦載早期警戒機は開発に成功するだろう。専門家は、中国国産空母が2017~2020年までに完成することはないとみる。5月30日付のロシア軍事産業誌が伝えた。
中国の空母「ワリヤーグ」と国産の次世代空母の航空連隊は、殲15(J-15)攻撃機24~36機、Y-7またはYak-44をベースにした早期警戒機4機、Ka-28PL対潜ヘリコプター6~8機、Ka-28PS対潜ヘリコプター2機など計50~55機を統一配備するとされている。
◇空母のアレスティング・ワイヤーをスウェーデンから調達
非公式の情報によると、中国は空母に使うアレスティング・ワイヤーをスウェーデンから調達、さらに西側の技術をベースに蒸気式カタパルトに代わる中国国産の電磁式カタパルトを開発したという。
空母艦載設備や武器・装備はほぼすべて国産製品で賄っているが、レーダーやアレスティング・ワイヤー、蒸気式カタパルトおよび個別の通信設備はそうではない。これらのカギとなる設備は国外から輸入するしかないのが現状だ。2007年、中国がアレスティング・ワイヤー4組と他の設備調達についてロシアと協議していることが伝えられた。アレスティング・ワイヤーのうち1組は研究目的に使われ、2組目は空母「ワリヤーグ」に搭載、残り2組は国産空母2隻に配備されるといわれていた。ところが昨年末、おそらく米国の圧力で、ロシアはアレスティング・ワイヤーと蒸気式カタパルトの技術文献の売却に最終的には同意しなかったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月1日