<フィギュア>浅田真央 3回転半封印も会心の演技
毎日新聞 11月23日(金)21時47分配信
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女子SPで1位になった浅田真央の演技=宮城県利府町の宮城セキスイハイムスーパーアリーナで2012年11月23日、山本晋撮影 |
◇フィギュアスケートNHK杯(23日)
「向上」を目標に掲げる浅田が、会心の演技を見せた。主要国際大会では3季ぶりのSP65点超え。しかも、得点源にしていたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を封印して得た点数だ。「ベースはしっかりとできている」と、上昇気流の中で確かな手応えをつかんだ。
【写真で浅田真央の演技をチェック!】フィギュアGP第6戦 NHK杯
ポニーテールに、オレンジ色の可愛らしい衣装。浅田の頭の中は「トリプルアクセルを跳べなかったらどうしよう」ではなく、「ジャンプよりもまず、可愛い振りを見せたい」に切り替わっていた。その純粋で穏やかな願望は平常心を呼び、三つのジャンプは全部成功。スピンとステップもすべて最高のレベル4を得て、「自分でも楽しく滑れた」と笑顔もはじけた。
スケーティング技術が安定すれば、すべての演技によい影響を与える。佐藤信夫コーチの教えを守り、練習に励んだ日々が実を結び始めた。「トリプルアクセルを跳ばないことで演技が安定している」と、今では名伯楽の「処方箋」を素直に受け入れられている。
優勝した中国杯では、フリーのジャンプでミスが散見された。「フリーでは、自分のやってきたことをしっかりと出したい」と浅田。失敗を反省し向上に結びつけているから、そう、言い切れる。【芳賀竜也】
◇鈴木ミスで出遅れ
鈴木は痛いミスで5位と出遅れた。最初の3−3回転ジャンプを決めた直後の3回転ルッツが1回転に。「ルッツもうまく跳びたいと思ったら守りに入って、スピードがなかった」と鈴木。会場の大歓声が「あーあ」とため息に変わったのが聞こえて「盛り下げてすみません、という感じ」だったという。ただ、ファイナル出場はフリー次第とあって「いまできることをしっかりやれば、結果はついてくる」と気持ちを切り替えていた。
最終更新:11月23日(金)21時54分
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