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「地名は誰のもの」・垳問題で座談会

2012.11.13(八潮市)
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 八潮市南部地区の区画整理にともない全国唯一の地名「垳」の7割が消滅する危機に対し、島根秀行町会長をはじめとする「垳」を守る会では町名変更見直しを求める請願を市議会に提出、9月21日の市議会本会議において採択された。10月21日、垳ふれあい会館で請願採択緊急報告会「住民は住所・地名をどう考えるか−地名は誰のもの?−」が開催され住民ら50人が参加した。
 島根会長が「文化遺産をどうしても残さなければ」と「請願採択に至るまでの基調報告を行った。座談会「請願採択が意味するもの−議会・行政・自治会・市民はこう考える!―」には市側の高木哲男・都市デザイン部長が出席し、新町名決定にいたるまでの経緯を話した。
 一般参加者からは「決まったことも知らなかった。住んでいる人、企業の声を大事にしてほしい」「大字小字を残すことはできないか」という活発な意見も出された。島根会長は「(町名変更についての)賛否は出る。住民の6割以上が変更していいというならそれでいい。だが(新町名に関わる)9町会すべてに対して地元説明会をやるべき」とし、同時に自治区と町会名の整備も訴えた。高木部長は説明会を前向きに検討する意向を示した。

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