現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. 社会
  3. 事件・事故
  4. 記事
2012年11月26日16時5分

印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

介護事業社債かたり1千万円詐欺容疑 元会長ら逮捕

 社債販売を名目に現金をだまし取ったとして、兵庫県警は26日、自称介護施設運営会社「メディカルターシャ」(東京都千代田区)の元会長の渡辺弘容疑者(80)=東京都練馬区=ら男女8人を詐欺と詐欺未遂の疑いで逮捕した。捜査関係者が明らかにした。被害者は39都道府県の285人に及び、被害総額は4億4千万円にのぼるとみられている。

 捜査関係者によると、渡辺容疑者らは共謀して今年1月、神戸市西区の男性(84)に、高齢者の介護福祉事業をしているとうそをつき、社債販売の名目で約1千万円をだまし取った疑いがある。さらに同月、同じ男性から約1千万円をだまし取ろうとした疑いがある。県警はほかに元社長の男(60)ら3人の逮捕状を取っており、近く逮捕する方針。

 同社は銀行員を装って高齢者に電話をかけ、投資経験や貯金額を聞き出した後、架空の介護サービス事業を紹介するパンフレットを送付。「年利10%」「特定の人しか購入できない」とあおり、購入を迫っていたという。大阪市西区と東京都千代田区に拠点を設けて、介護施設の運営会社を称していたが、事業実体はなかったとみている。

 11人の容疑者のなかには、大阪府警が今年2月、未公開株でも投資勧誘ができる「グリーンシート銘柄株」をめぐる詐欺容疑で逮捕した4人が含まれているという。県警は今回の詐欺グループとつながっていたとみて捜査している。

PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

アンケート・特典情報

朝日新聞社会部 公式ツイッター