ニュース詳細
ロシア 政府系企業幹部が職権乱用か11月24日 6時36分
K10037208311_1211240650_1211240657.mp4
国際宇宙ステーションに人を運ぶ唯一の手段となった、ロシアのソユーズロケットの一部の装置に粗悪品が使われ、政府系企業の幹部がみずからの関係する会社にこの装置を発注した疑いがあるとして、ロシアの捜査当局が職権乱用の容疑で調べていることが分かりました。
ロシアの捜査当局によりますと、政府系企業のエネルギア社が、2008年に製造したソユーズロケットの一部の装置に不具合が見つかったため、調査したところ、法令で定められた免許を持たない会社が住宅のガレージで作った粗悪なものと分かり、不具合の修復のために少なくとも600万ルーブル(日本円で1500万円)の損害が出たということです。
この会社は、エネルギア社の設計局の幹部が家族や親戚と共に設立したもので、捜査当局は、幹部がこの装置を発注した疑いがあるとして、職権乱用の容疑で調べています。
ソユーズロケットは、アメリカのスペースシャトルが去年退役したあと、地球から国際宇宙ステーションに人を運ぶ唯一の手段となり、日本人宇宙飛行士も乗り組んでいます。
捜査当局は、不具合は修復されて安全性に問題はないとしていますが、巨額の国家予算を投じるロケット開発でずさんな管理体制が明らかになったことは、波紋を広げそうです。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|