真央、連勝!ソチ決めた/フィギュア
サンケイスポーツ 11月25日(日)7時51分配信
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ヒヤヒヤの逃げ切りV。ジャンプを4度もミスした浅田は、鈴木に0・05点差まで迫られたが、優勝でGPファイナル進出を決めた(撮影・土谷創造)(写真:サンケイスポーツ) |
グランプリシリーズ第6戦・NHK杯第2日(24日、宮城県セキスイハイムスーパーアリーナ)女子は浅田真央(22)=中京大=がフリーで失速ジャンプを連発したものの、合計185・27点で辛うじて4年ぶり3度目の大会制覇。GPシリーズ2連勝で、日本人最多の通算10勝とした。浅田に0・05点差まで迫った2位の鈴木明子(27)=邦和スポーツランド=とともに、2014年ソチ五輪会場で行われるGPファイナル(12月6日開幕)進出を決めた。
【写真で見る】GPファイナル出場を決めた浅田、鈴木、羽生、高橋はメダルを提げて笑顔
観衆の手拍子に背中を押され、今にも泣き出しそうな顔でたどり着いたフィニッシュ。落胆一色の浅田の表情に、会場も大きなため息だ。肩を落としたキス&クライではスタンドに「ごめんなさい」と謝罪。まるで敗者のような痛恨の“優勝”だった。
「悔いがだいぶ残る。緊張感の中で冷静さは保てたが、その半面、勢いや強い気持ちが欠けてしまったかもしれない」
演技冒頭の得意なジャンプ、3回転ループを2回転で降りると、「ジャンプのリズムと自分の力、気持ちが一致しなかった」と次々にジャンプをミス。計7度のうち実に4度を予定通りに跳べず、技術点は出場選手中4番目だった。芸術性などを表す演技構成点は出場選手中トップだったが「できの悪さにがっくりした」と優勝の実感はわかない。GPファイナル出場を決め、何とか前を向いて「こういうことがないようにしなければ」と挽回を誓った。
12月6日からのGPファイナルは、1年3カ月後に迫ったソチ五輪を仮想して演技することができる今季唯一の五輪会場での大会。昨季は母・匡子さん(享年48)の急逝で直前に帰国しており、4季ぶりの出場となる。「バンクーバー五輪に出場したときも前年に会場で滑った。まわりなどを見て、少しでも五輪が近づいている感じを味わいたい」と頭に明確な五輪イメージを描く。
「演技は安定してきたが、自分の中に挑戦したい気持ちはすごくある。どこかの試合に間に合わせて早く跳びたい」
自ら「最高」と評した前日のSP後、今季封印している、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)への挑戦意欲も漏らした。真央と五輪とトリプルアクセルはセット。解禁のタイミングも注目を集める。
最終更新:11月25日(日)9時6分
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