鈴木「満足」２位　フィギュアＧＰ・ＮＨＫ杯

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鈴木明子のフリーの演技＝２４日午後、宮城県利府町の宮城セキスイハイムスーパーアリーナ（大里直也撮影）（写真：産経新聞）

　グランプリシリーズ第６戦・ＮＨＫ杯第２日（２４日、宮城県セキスイハイムスーパーアリーナ）総立ちのスタンドから降り注ぐ拍手は、間違いなくこの日一番の音量だった。鈴木の目は潤んでいた。「いま自分ができることが出せた。満足です」。曲が終わると右手をギュッと握った。ほぼノーミスの４分間を作り上げ、万感を込めた。

　頂点を逃した要因は続く悪循環だ。先月のスケートカナダ、今大会とＳＰで崩れ、借金をフリーで返しきれない。「両方そろえるのが課題。ＳＰはまだ曲の強さに負けている」。持ち味の曲や会場との一体感を磨く必要性を胸に刻み込んだ。

　ソチ五輪挑戦はまだ決めていない。同会場のＧＰファイナルでは「何を感じるかわからない」という。２０１０年バンクーバー五輪は、０９年に同会場で開かれた四大陸選手権で「ここに帰ってくる」と誓い、代表をつかんだ。２週間後、２７歳の脳裏に浮かぶのは−。（榊輝朗）