石川のニュース 【10月9日03時08分更新】

聖戦大碑の「副碑」設置 金沢の護持会

設置された大東亜聖戦大碑の副碑=金沢市の石川護国神社
 金沢市の石川護国神社に「大東亜聖戦大碑」を建立した同大碑護持会(同市)などが8 日、大碑のそばに「副碑」を設置した。文語調で書かれた大碑の碑文の意義を、若い世代 にも分かりやすいよう記した。同会の新会長には、元航空幕僚長の田母神俊雄氏が就任し 、11日午後1時半から同神社で落慶記念式典が行われる。

 2000(平成12)年に建立された大碑は、表面に「大東亜聖戦大碑」、裏面に「八 紘爲宇」と刻まれており、建立直後から「聖戦」の表記に反戦団体などが反発している。

 今回設置された副碑は、幅3.5メートル、高さ1.6メートル、厚さ約30センチの 御影石製で、表面に「大東亜聖戦」の意義と20世紀初頭の世界地図、裏面には副碑建立 に協力した人の名前が刻まれている。

 同会は大碑建立10周年と副碑設置を節目として若返りを図り、会長の板垣正氏は退い て顧問に就任する。中田清康実行委員長は「副碑は、わたしたちが次の世代に伝えたい『 遺言』でもある。正しい歴史を考えるきっかけにしてほしい」と述べた。

 これに対し、「大東亜聖戦大碑の撤去を求め、戦争の美化を許さない石川県民の会」共 同代表の鶴園裕氏は「中国や韓国などとの友好の観点から、『大東亜聖戦』などという思 想を宣伝するための大碑の撤去を求める考えに変わりはない」としている。


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