汚職事件で実刑判決が確定し、1年間服役した新党大地代表の鈴木宗男前衆院議員(63)が6日、仮釈放され、国会内で記者会見した。「私は生涯政治家。一緒に行動したいという声かけがあるので、次の舞台も考えていきたい」と、政界復帰に強い意欲を示した。
服役中に1500通を超える手紙を受け取ったといい、「全国に政治を必要としている人がいることを実感した」。来春の刑期満了後5年間は公民権停止で立候補できないが、「カムバックは私が判断するものではないが、自分のできることを果たしたい」と強調。当面は非議員の立場で、北方領土問題や震災復興に取り組むという。自らの裁判についても再審請求を検討する考えを示した。
会見後、与野党の国会議員による「帰りを祝う会」が開かれ、民主党の小沢一郎元代表、鳩山由紀夫元首相、自民党の伊吹文明元幹事長、社民党の福島瑞穂党首らが出席。小沢氏は「内も外も大変な難しい局面の時に、鈴木氏と一緒に考え、議論しあい、行動できることを喜んでいる」とあいさつした。