現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. 地域情報
  3. 広島
  4. 記事
2012年11月25日

印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

サンフレッチェ情報

紫一丸 夢つかんだ

写真:選手からJリーグ杯を手渡され喜ぶサポーター=24日午後、広島市安佐南区 拡大選手からJリーグ杯を手渡され喜ぶサポーター=24日午後、広島市安佐南区

写真:初優勝を決め歓喜するサポーターたち=24日午後、広島市安佐南区 拡大初優勝を決め歓喜するサポーターたち=24日午後、広島市安佐南区

 ついに悲願達成――。サンフレッチェ広島が24日、クラブ創立20周年をJリーグ1部(J1)初優勝で飾った。スタジアムは、応援し続けてきた広島のサポーターたちの歓喜で揺れた。

 「え? まじ? やった!」。優勝が決まった瞬間、広島市安佐南区の小学2年、難波康哉(こう・や)君(8)は会社員の父、保さん(40)とメーンスタンドでハイタッチを交わした。

 4、5年前から年間シートでサンフレッチェを応援し続けてきた。この日の試合でマン・オブ・ザ・マッチに輝いた青山敏弘選手の似顔絵と「青ちゃん大好き!」のメッセージ入りボードを掲げて観戦した。

 キックオフ前、東の空に大きな虹がかかった。「ここで虹を見るのは初めてだったし、前半の青山選手の2点目が入った時には、もう今日は絶対優勝だって思った」と笑った。

 試合前日の23日午後4時ごろからビッグアーチ前で場所取りをしていたという広島市佐伯区の会社員、久次米(く・じ・め)誠之(とも・ゆき)さん(19)は「うれしすぎて言葉にならない」と話した。10年来のサポーター。「どんなに試合に負けてもサポーターが応援し続けた。選手も1点取られても取り返そうという気持ちが伝わってきた」

 名古屋市に単身赴任している会社員、村井潤さん(59)は連休で廿日市市の自宅に戻り、応援に駆けつけた。サンフレッチェの前身、マツダサッカークラブ時代からのファン。「森保監督の采配が素晴らしく、選手たちがいきいきとプレーしている。定年退職後の来年は、年間指定席を購入したい」と語った。

 夢を抱いた少年たちも。福山市から初めて観戦に訪れた森川和輝君(8)と浅野冬也君(7)は「選手がみんな格好よかった。将来はサッカー選手になりたい」と口をそろえた。

 一方、敗れたセレッソ大阪の応援で訪れた大阪府貝塚市の会社員、福島大悟さん(38)は「広島は華麗なパス回しで、本当に強かった。サポーターの応援も素晴らしかった」と話した。

 広島市の松井一実市長と湯崎英彦知事も24日、相次いで祝福のコメントを発表した。松井市長は「クラブ創立20周年に、偉業を達成した。夢と感動をありがとうございました」。湯崎知事は「全ての選手が団結して懸命に戦い、多くの県民がスタジアムに足を運んで応援したたまもの」とたたえた。(後藤洋平、伊藤賢、倉富竜太)

◇ 広島市内で優勝セール

 広島市内のスーパーや百貨店では早速、優勝セールが始まった。

 広島市中区のフジグラン広島では午後4時半ごろ、「サンフレッチェ広島が優勝しました」と放送が流れると、館内がワッとわいた。優勝を祝した午後5時からのタイムセールには大勢の買い物客が食料品や衣料品などの特設コーナーに集まった。池田敬二業務課長(53)は「タイムセールは出血サービスだけど、優勝だから。お客さんに楽しんで頂けた」と喜んだ。

 同区のそごう広島店でも優勝決定後まもなく衣類や食料品のセールを始めた。30日までの予定。エディオン広島本店も予定を1日前倒しし、この日から4日間のセールを始めた。(中野寛、山村哲史)

PR情報

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

ここから広告です

広告終わり

広島総局から

「広島アサヒ・コム」では県内の主なニュース、連載、イベント情報など多彩な話題をお届けしています!情報提供やご意見ご感想はメールでお寄せ下さい。
メールはこちらから

朝日新聞 広島総局 公式ツイッター

asahi_hiroshima
朝日新聞広島総局

アンケート・特典情報