行政がやらんなら、自分らでやろう!(高知・EM泥団子で河川浄化)

 

〇 11月25日、高知県いの町枝川地区の地域住民による河川浄化作戦を取材した。午前9時、「地域の環境を守るECOクラブ」代表の山脇幸一さん(76歳)が、ハンドマイクを握って、地域住民に向かって話し始めた。年金生活者の山脇さんは、マイクがいらないくらいの大きな声であった。(写真はすべて11月25日に筆者が撮影)

「仁淀川本流の水質は、一級河川としては日本一いいです。(2年前)しかし、その支流である、目の前の宇治川の水質は日本一悪い、とまでは言えないかもしれないけれど、それに近いです。原因は私たちの生活排水です。私たちが私たちの川を汚しているのです。何とかして欲しいですが、県や町にお願いしても、なかなか動いてくれません。今日は、自分らで汚したのだから、自分らできれいにしましょう。

「掛け合ってみたら、県が30万円補助してくれました。その他、私たちの活動に理解のある多くの人が寄付してくれました。このEM泥団子は、原価で1個20円かかっています。それを今回2万個作りました。今日は、その内の1万5千個を宇治川に投げ入れます。必ず川に入れてください。人のいる方向には投げないでください。カチンカチンに固まっているので、石のように固いです。

「このEM泥団子で海や河川を浄化しようという試みは、日本全国で展開されています。現在、続々とその成果が報告されています。2年前にもここで同じことをやりましたが、宇治川では効果は目に見えてはいません。しかし、絶滅したのかと思われていたウシガエルの声が聞こえるようになりました。

 〇 参加自由なのに、伊野中学の生徒たちが、開会の時、きちんと整列していたのには驚いた。右にあるジャガイモのようなのが、1万5千個のEM泥団子である。1袋に50個入っている。

〇 環境保護活動家の山脇さんは、幡多地方の出身だが、いの町でも顔が広い。今回は、500人に動員をかけたと言う。しかし、集まったのは、200人弱であった。 

〇 枝川小学校の女の子たちが、夢中になって、投げていた。男の子たちより気合が入っていた。

〇 宇治川の中もこのようであってほしいものだ。宇治川には、汚染に強いコイやフナはいるが、他の魚はあまり見かけない。しかし、本流の仁淀川の生きものたちは、質的にも量的にも豊かである。自宅から車で5分ほどのところに仁淀川があるので、我が家の水槽の中は、いつも仁淀川の魚でにぎわっている。現在は、15種類の魚やカニやエビを2つの水槽に分けて飼っている。目下の私の自慢は、60cmのウナギである。(寒くなってきたが、最近、筒で4匹捕獲した)

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小倉文三記者のプロフィール

○ 2007年5月からJanJanフィールドに参入しています。2012年6月末までに、「ニホンオオカミ『もどり狼』問題の真相」、「南京事件フォト紀行」、その他合計すると304本の記事を書きました。「自然生態系の保全」に特にこだわりがありますが、記事のテーマは「戦争」「人権」など多岐にわたっています。「徒然なるままに」南国土佐より情報発信しています。

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○ HP:http://www.kcb-net.ne.jp/narijun/ 

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