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原発作業員ら対象の相談会 福島
11月25日 17時55分

原発作業員ら対象の相談会 福島
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東京電力福島第一原発の廃炉作業や、放射性物質の除染作業の現場で働く人たちを対象にした、待遇や労働環境に関する相談会が、福島県いわき市で開かれました。

相談会は、原発や除染の現場など放射線量の高い中で働く人たちの労働環境を守ろうと、今月、労働組合や弁護士が設立した「被ばく労働を考えるネットワーク」が開きました。
相談は、「労働」「医療」「生活」の3つのテーマに分かれ、それぞれ質問を受け付ける形で行われました。
このうち、福島県内の山林で除染の仕事をしている青森県の男性は「危険手当が支払われておらず、作業の前に受ける講習会の費用も自分で支払ったが、会社側が払うべきではないか」と尋ねました。これに対して、労働組合の担当者は、危険手当は会社が必ず支払わなければならないし、講習会の費用も請求すべきだと答えていました。
この男性は「1時間当たり3マイクロシーベルトの放射線量の中で、口にはマスクをするだけで、作業服も繰り返し使うので、内部被ばくの不安もあります」と話していました。
主催団体のメンバーの中村光男さんは「原発や除染作業で働いている人の多くは非正規の労働者で、待遇や労働環境について声を上げられない。こうした状況を広く知ってもらい、社会全体で支えなければならない。福島の人たちとも協力し労働者を支援したい」と話していました。

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