フランス国債は過大評価、経済は南欧諸国に近い-PIMCO
11月20日(ブルームバーグ):フランス国債の価格は、経済情勢を考えれば過大評価されていると米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のマネジングディレクター、アンドルー・ボゾムワース氏が指摘した。
ボゾムワース氏は20日、フランクフルトで開かれた公開討論会でフランス経済について、ドイツよりも「他の南欧諸国により近い」との見方を示し、フランス国債の「リターンはリスクに見合っていない」と語った。
ボゾムワース氏は、フランス国債を購入するよりもスペインやイタリアに投資するよう勧め、「欧州中央銀行(ECB)の関与を前提とすれば、スペインとイタリアの価格は魅力的だ」と述べた。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの19日の格下げによって、フランス国債は最上級の「Aaa」格付けを失った。最上級からの格下げは今年1月のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)に続くもので、成長の押し上げ手段を探るフランスのオランド大統領に対する圧力が増す。ムーディーズは、同国の財政の先行きは「経済見通し悪化の結果として不透明だ」との見解を示した。
原題:Pimco’s Bosomworth Says French Bonds Are Overpriced GivenRisk(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Stefan Riecher sriecher@bloomberg.net
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更新日時: 2012/11/21 07:59 JSTニュース一覧
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