巨人が銀座パレード　３８万人が大歓声

　３年ぶり２２度目の日本一に輝いた巨人が２５日、東京・銀座で優勝パレード。原辰徳監督（５４）、主将の阿部慎之助捕手（３３）らが３台のオープンカーに分乗。沿道には主催者発表で３８万人の大観衆が詰め掛け、長いシーズンを戦い終えたナインを祝福した。

　野球の神様が、圧倒的な強さでアジア王者に上り詰めた巨人に敬意を払ったのか。３年ぶりのパレードは透き通るような晴天に恵まれた。コースは日本橋三越本店前から銀座８丁目までの約２・３キロ。鈴なりとなった人だかりからは「ありがとう！」「優勝おめでとう！」と次々に声がかかった。感激の面持ちでバスから降りた原監督は「さまざまな苦労も銀座のパレードで来季のさらなる英気に変わる。来年もファンのみなさんと分かち合えるパレードがしたい」と連覇を約束した。

　４０万人を集めた２００２年には及ばなかったが、３４万人だった０９年を上回るフィーバーぶりに目を丸くしたのはパレード初体験の村田だ。「めっちゃ人がいっぱいいて気持ち良かった。日本一になって良かったと実感した」とニッコリ。ＭＶＰを獲得するなど充実のシーズンを送った阿部も「身震いした。とにかくジャイアンツファンはたくさんいるとあらためて気付かせていただきました」と感謝しきりだった。　（臼杵秀之）