橋下氏じゃんけん発言:競合区の有権者ら「茶番」憤る

毎日新聞 2012年11月26日 15時00分(最終更新 11月26日 15時55分)

日本維新の会の橋下徹代表代行=幾島健太郎撮影
日本維新の会の橋下徹代表代行=幾島健太郎撮影

 日本維新の会の橋下徹代表代行(大阪市長)が、みんなの党の渡辺喜美代表に「選挙区調整はじゃんけんで決めてもいい」と合流要請した発言が、波紋を広げている。両党は、自民や民主に対抗する「第三極」として選挙協力を進めるが、25日現在、22選挙区で候補者が競合している。競合区の立候補予定者や有権者からは「じゃんけんなんてバカにしている」という批判も出ている。

 ◇みんなの党

 「あまりにも乱暴な話だ。気持ちのいい話ではない」。6選挙区で両党が競合する神奈川県。みんなの党から神奈川10区に出馬予定の久米英一郎氏(47)は不快感をあらわにした。「選挙に向けて1年4カ月活動してきた。昨日今日ぽっと出てきた維新の候補者に取って代わられたらおかしい」と納得いかない様子だ。

 東京都では7選挙区で両党がぶつかる。東京6区から出馬予定の落合貴之氏(33)は「有権者は高いレベルの候補者を求める。じゃんけんで決めるなんてあり得ない」と一蹴する。宮城2区から出馬予定の菊地文博氏(52)も「国民をバカにしている。冗談が過ぎる」と憤る。宮城県では2選挙区で競合。菊地氏は一本化調整には理解を示すものの、「政策がぶれてしまえば、何のための第三極か。右往左往して離散した民主党と一緒で、『いつか来た道』だ」と批判した。

 ◇維新

 一方の維新は発言に理解を示す。神奈川10区から出馬予定の石川輝久氏(62)は「言葉の行き違いではないか。みんなの党とは話し合いが進んでおらず、今後の調整次第だ」と両党の協議への影響を気に掛けた。東京6区から出馬する花輪智史氏(46)は「『何をしてでも合流しなければ』という橋下さんらしい言い方だ」と擁護。ただ、宮城2区の公認候補、中野正志氏(64)は「合流を模索するのはいいが、無理に選挙区調整してもしこりが残るだけ」と話した。

 当の橋下氏は「(批判する人には)言葉のセンスがない。『最後は理屈で決めなくてもまとまりましょう』という強烈なメッセージだ」と反論している。

 ◇有権者

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