ニュース詳細
3号機の注水量 一時上限超えに11月26日 16時12分
26日午前、東京電力福島第一原子力発電所3号機で、原子炉への注水量が臨界を防ぐために上限を設けている増加幅を一時的に超えるトラブルがありました。
東京電力によりますと、注水量はすぐに元に戻り、臨界も起きていないということで、原因を調べています。
福島第一原発の原子炉の冷却については、核分裂反応が連続して起きる臨界になることなどを防ぐため、注水量が急激に増えないよう、1時間当たりの増加幅を最大で1トン以下に抑えるよう保安規定で定めています。
ところが、26日午前11時の時点で、3号機の注水量の増加幅が1時間当たり1.2トンに達し、東京電力は保安規定を逸脱したとして国に報告しました。
東京電力によりますと、注水量はすぐに調整して元の量に戻り、臨界を監視するための格納容器の放射性物質の濃度にも変化がないことから、再臨界は起きていないということで、原因を調べています。
原子炉への注水を巡っては、ことし8月、1号機から3号機への注水量が保安規定で定めた必要な量を一時的に下回るトラブルも起きていて、原発の冷却という重要な設備の相次ぐトラブルに管理の在り方が問われています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|