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マレーシア 工場操業巡り大規模デモ
11月25日 22時27分

マレーシア 工場操業巡り大規模デモ
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希少な資源、レアアースの日本への輸出を計画しているマレーシアの精製工場の操業を巡って、環境への影響を懸念する大規模な抗議デモが首都クアラルンプールで行われ、レアアースの生産に影響が出ることも予想されます。

この工場はオーストラリアの資源会社がマレーシア中部のパハン州に建設したもので、電気自動車のモーターなどに使われる「ネオジム」などのレアアースを年間およそ2万2000トン生産する計画で、中国からの輸入に頼ってきたレアアースの調達先の多角化を進める日本にも年間およそ9000トンが輸出される予定です。
工場は近く操業を開始する見通しですが、周辺の住民や環境団体などは放射性廃棄物などによる環境への影響に懸念を強めていて、25日クアラルンプールで大規模な抗議デモが行われました。
デモにはおよそ1万人が参加し、中心部の道路を占拠して工場の操業をやめるよう訴え、参加者の1人は「子どもの世代への健康被害が心配だ」などと話していました。
会社側は「廃棄物は適切に管理され、安全性に問題はない」としていますが、住民側は今後も抗議活動を強める構えで、レアアースの生産に影響が出ることも予想されます。

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