福岡県公安委員会は、県飲酒運転撲滅条例に基づいて、飲酒運転で逮捕された女性がその前に酒を飲んでいた2カ所の飲食店側に対し、違反事実を通知した。県警が発表した。今年9月の条例の全面施行後初めてという。
発表によると、2店は北九州市八幡西区にある飲食店。同区の20代の女性は店で飲酒後、乗用車を運転したとして、9月26日未明に道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕され、11月7日に免許取り消しの処分が決定した。両店側には今月21日、違反の種別や日時、場所、飲酒した日を通知した。
条例では、両店は1年以内に再び、酒を提供した客から違反者を出した場合、立ち入り調査を受けなければならず、飲酒運転の防止措置などの指示に従わなければ店名が公表されたり、過料が科されたりすることもある。
また、公安委は、9月21日〜10月3日に酒気帯び運転の疑いで検挙され、免許取り消しか停止となった14人の住所や氏名などの情報を知事に提供した。この人たちは5年以内に再度違反すると、アルコール依存症診断の受診が義務づけられる。