若手育成・攻撃進化のJ1広島、初の年間V
産経新聞 11月25日(日)7時55分配信
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初優勝を決めた広島イレブンは、シャーレを掲げる佐藤(中央)を中心に喜びを爆発させた(撮影・山田喜貴)(写真:産経新聞) |
■元Jリーガー日本人監督初快挙 森保采配1年目、
J1第33節(24日、広島4−1C大阪、広島ビ)誤解を恐れずに言うなら、広島は何が何でもリーグ優勝にこだわるようなクラブではない。その証拠に、フロントは就任1年目の指揮官にノルマを課さなかった。「J1に生き残りながら、5年に1回ぐらい優勝争いに絡めたらいいのかな」。織田秀和強化部長に肩肘を張ったところはない。
【フォト】 歓喜の中、胴上げされる森保監督
昨年度の営業収入は、J118クラブ中11番目の約26億8千万円。これはトップの浦和の半分にも満たない。赤字覚悟の大型補強は身を滅ぼすリスクをはらむ。地方クラブとして身の丈にあった経営を貫く理由だ。
最も優先するのは目先の順位ではなく、広島の代名詞ともいえる攻撃サッカーをいかに進化させていくか。もう一つは、下部組織からの選手育成だ。「そこがわれわれの骨格」。本谷祐一社長は言い切る。
5年半にわたって指揮を執り、今日の土台を築き上げたペトロビッチ前監督が昨季限りで退任。リストアップした3人の後任候補の中から、森保監督に白羽の矢を立てた理由は明快だ。
「サンフレッチェを熟知し、ペトロビッチが築いた攻撃サッカーを継承してくれる人材」(織田強化部長)。本谷社長は開幕前、サポーターとの会合で早々に確約している。「仮に降格しても森保監督は続投です」。クラブの3年先、5年先を生え抜き監督に託そうという強い覚悟が、発言には垣間見える。
監督の現役時代にともにプレーした森崎兄弟に加え、高萩、森脇とこの日の先発4人はユース出身。森保監督は「育成型クラブというコンセプトを持ってやってきた。地方クラブとしてのチームづくりを皆さんに認識してもらえたと思う」。
「攻撃サッカー」「育成型」という揺るぎない哲学を持つ広島。財力の限られた地方クラブの理想型がそこにはある。(細井伸彦)
最終更新:11月25日(日)15時24分
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