菊池市議会は19日、臨時会を開き、住民グループ「泗水をよくする会」が提出した旧泗水町の分離・独立を求める要望書を賛成少数で不採択とした。
旧泗水町独立の要望書を起立採決の結果、賛成少数で不採択とした菊池市議会の臨時会=同市
要望書を陳情として扱った特別委員会が不採択を決めており、それを踏まえて討論。泗水町出身の議員4人が「(合併時に決めた)庁舎の場所が覆り、泗水住民が立腹するのは仕方ない」「採択して市長が『分立』議案を出すのを待ち、審議してほしい」と訴えた。
反対の議員は「地域間の憎しみや対立をあおってきた独立運動には同調できない」「国や県が独立を認めるとは思えない」と主張。起立採決で、賛成者は特別委と同様、泗水町の4人にとどまった。
よくする会の松岡一俊会長は「残念。なぜ独立運動の事態になったのか、根本の部分をもっと議論するべきではないか」と話した。(中村勝洋)
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