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【スポーツ】

カタルーニャ州独立なら… バルサもスペインL離脱?

 【ロンドン=小杉敏之】国の債務危機を契機に独立機運が高まるスペイン北東部カタルーニャ自治州で、州都バルセロナに本拠を置くサッカーの世界的ビッグクラブ「FCバルセロナ」が、実際に同州の独立がなされた場合、欧州最高峰のスペイン・リーグから離脱するとの懸念が持ち上がっている。

 スペインはもともと地方ごとの独立色が強く、経済先進地の同州も分離独立や自治権拡大を模索。9月以降、中央政府が求める緊縮策への抗議デモが盛り上がっている。憲法で独立は認められていないが、今月25日には州議会選挙があり、独立への勢いが加速する可能性がある。

 こうした機運は人々の郷土意識を刺激する人気のサッカーにも波及。先月7日、「政府のチーム」といわれる宿敵レアル・マドリードをホームに迎えたリーグ戦では、地元サポーターが「独立を」と連呼。政治色が強まる中、独立後のリーグ離脱論まで浮上した。

 スペイン紙ヨーロッパプレスなどによると、バルセロナのロセイ会長は「中立性を保つ」と強調、リーグ離脱を否定した。

 同州のマス首相も同調しており、リーグのテレビ放映権料の大部分は現在、バルセロナの存在によって生み出されていると指摘。その上で「バルセロナがいなくなれば、影響力のあるクラブはライバル不在のレアル・マドリードだけになってしまう」と話した。

 

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