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2012衆院選:有権者に各党訴え 候補予定者ほぼ出そろう /福島

毎日新聞 11月25日(日)10時21分配信

 震災復興、原発事故、消費税、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)−−。多くの争点が浮上する今回の衆院選。立候補予定者がほぼ出そろい、連休中には各地で一般向けの街頭演説が本格化した。急な解散で、各党の公約さえまだ確定しない中、小選挙区の立候補予定者たちは何を訴えるのか。街頭で耳を傾け、党ごとに重視している項目を探った。【衆院選取材班】

 ◇民主・実績強調
 3区の前職、玄葉光一郎氏は、公務などで21日にようやく地元入り。23日、三春町でのウオーキング大会開会式に顔を出した。「震災後は『最後のとりで』となり、賠償や復興交付金などに全力に取り組んできた。子や孫に恥ずかしくない復興の道を全力で頑張りたい」。一方、5区の前職、吉田泉氏はいわき市内の仮設住宅などを回り、子ども手当や中小企業支援などについて話し、ともに政権党としての実績アピールに力を込めた。
 ◇自民・政権批判
 1区の元職、亀岡偉民氏は24日、福島市内で事務所開き。震災対応について「何があろうと困っている人を助けるのが国家の役割。(事故直後、当時の菅直人首相らが発言した)『事故の責任は一義的には東電にある』とはどういうことか。あまりにも現政権はふがいない」。政治不信を招いたとして現政権を批判。一方、自身は被災地支援を継続的に行ってきたとし「政治家に信頼と期待ができるよう一生懸命訴える」と支持を求めた。
 ◇生活・増税阻止
 2区の現職、国民の生活が第一の太田和美氏は24日、郡山市内の交差点でハンドマイクを手にした。早朝から夕方まで徒歩で演説しきめ細かく話を聞く戦術だ。「福島の復興なくして増税なし。消費税の増税はまだ止められる」と、震災復興前の消費増税方針を批判。また「10年後の原発をゼロにする」と「脱原発」も掲げた。「(放射線による)子どもの健康被害や消費増税による家計への打撃を心配する声の多さを感じる」と話した。
 ◇共産・脱原発
 1区の新人、渡部チイ子氏は24日、伊達市を中心に街頭演説を繰り返した。自身も南相馬市小高区に自宅があり、原発事故による避難を続けている。「事故で大変な思いで暮らす県民に心を痛めるのではなく再稼働。原発依存にしがみついている」などと現政権の対応などを批判した。
 ◇社民・原発ゼロ
 出馬表明したばかりの4区新人、小川右善氏は23日、ようやく実質的な運動に入った。会津若松市内の交差点での街頭演説では、「脱原発」ののぼりを手に「2020年に原発ゼロ、自然エネルギー推進に全力で取り組む。200万県民の命と暮らしを守ることを最優先にする」と訴えた。
 ◇維新・地方分権

 4区の日本維新の会新人、小熊慎司氏は支持者回りや組織固めを主に、参院からのくら替え事情などを説明した。20日の出馬会見では「国と地方のあり方を変えなければ復興のスピードも上がらない」と話しており、地方分権への改革に力点を置く。週明けに、支持拡大ヘ山場となる橋下徹代表代行との集会も控え、準備に追われた。
11月25日朝刊

最終更新:11月25日(日)10時21分

毎日新聞

 

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